グレドス山系の天然プール Pozo de las Paredes

Aniブロ読者の皆様、ご無沙汰しておりました、気まぐれブロガーのAnikoです。

先日、念願の天然プール、ポソ・デ・ラス・パレデス(Pozo de las Paredes)に行って参りました。

そこは「壁囲いの井戸」という名前の通り、高さ約10メートルの崖断面とローマ風のアーチ橋、雑木林に四方を囲まれた谷底に穏やかに流れるトルメス川の支流の一角にあり、小ぢんまりとした憩いの場として訪れる人々を魅了し、地域の人々の暑さしのぎの名所となっています。
(絶景パノラマ写真。Frickrよりhttp://www.flickr.com/photos/delpicua/9436441622/

ほら、透き通った水がとーっても綺麗なんです。深い川底まで陽光が届くほどに透明。水温は夏でも凍てつくように冷たいのですが、一度ど根性で首まで浸かってしまえば、あとは皮膚感覚が麻痺してしまうためか、ぜーんぜんへっちゃら。まるで温泉にでも入っているかのようにスイスイ気持ちよく泳げちゃいます。

でもやっぱり冷たいものは冷たいよ〜というわけで、足だけつけてチャポチャポするも良し、程よく温まった川辺の岩にタオルを敷いて日光浴をするも良し。

正午以降はだんだん人数も多くなるので、もしピクニック気分で一日中のんびりしたいなら、正午までの早い時間に行くことをおすすめします。とはいっても、まぁ、場所取りに気をとられてせかせかするよりは、朝の静けさを味わいに早めに出よう程度の心持ちでいるほうが心地良いですね。

こう山と自然に囲まれていると、人の声も鳥のさえずりも耳をなでるようなバックミュージックにかわり、日常のごたごたを忘れさせてくれる。

そして、そこにぽつんと浮かんでいるだけの、人の粒。気持ちよさそう。

またふと気がつくと、目の前で、水に入るのをためらう見知らぬ男性。足の先からはためらいのしずくがぽとりと川に落ち、静かな波紋を打っていました。

その光景がとても詩的で美しく、サンサンと照る夏の日差しとコントラストを成すように脳裏に焼きついています。

さて、この天然プールの場所ですが、カスティーリャ・イ・レオン(Castilla y Leon)州はサラマンカ県とアビラ県を隔てるグレドス山系(Sierra de Gredos)で、アビラ県側にあるナバセペダ・デ・トルメス(Navacepeda de Tormes)村に位置します。

アクセスは車のみ(一応バスも通っているようですが、便数が非常に限られていてあまり頼りにはならないかも)で、村までの道のりは山道ですが、アスファルト舗装になっており、さらに水場の近く約20メートル付近(橋の手前、写真の左側)に駐車場もあるので比較的便利です。

ちなみに、このアーチ橋から望んだ川の様子。

Googleマップでも景観をご覧になれます。写真中央の橋を渡って向こう岸の右手に行くと川辺に下りることが出来ます。

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