スペインの「新たな日常」

7月3日(金)から12日(日)までの日記。

 

先々週末、夏休みに入ったと思ったらあっという間に一週間が過ぎてしまった。今年も例にならって里帰りをしているのだが、やはりコロナの影響でいつもとは勝手が違う。

・これまでは毎年夏休み、帰郷する度に実家で過ごしていたのだが、今年からは身内での感染を防ぐため、実家ではなく別荘で寝泊まりしている。はじめのうちは何だか変な気もしたが、これはこれで過ごしやすい。夜中にPC作業することが多い私にとっては気兼ねせずにマイペースに過ごせるので楽ではある。

・やはりスペインに10年以上も住んでいると、スキンシップが身に染みているのを実感する。というのも、久しぶりに会うというのに、ハグや頬キスができないのにはどうしても違和感を抱いてしまう。特に身内同士では、ものさみしさを否めない。ということで、「肘タッチ」なるもので気休めをする。その発展形が「遠隔肘タッチ」。「投げキッス」と同じ原理なのだが、鶏のコッココッコと鳴きながら羽ばたく様に、離れた者同士が距離を置いたまま「和気あいあい」と遠隔肘タッチを行う様子をいう。名付けて「鶏タッチ」はいかがなものか。

・家族ごとに食卓を区分分け。別荘で食事をするときは世帯数分の食卓をくっつけないように配置する。取り分け料理には専用のお匙(さじ)かフォークを使う。今までのようにアイスクリームをなめあってはいけない(笑)。

・身内同士の集まりでも飲み食いする時以外はマスクを着けるように心がけている。さて、心がけてはいるものの、数日一緒に過ごしているとやはり気が緩んでくるもので、外したマスクが行方不明になる。この対策としては、やはり「マイ布マスク」を使うのがいいだろう。愛着が沸くし、他の人のマスクとの区別がしやすい。実際、マスクもせずのほほんとしているのに気が付いて、あわててその辺の使い捨てマスクを見つけては、「多分自分のだ」と都合よく解釈して着けること多々あり・・・。「見せかけ」だけは気にしてもね、心の中では「症状ないし、大丈夫っしょ」と油断しているのは私だけではない・・・?