月ぬ美しゃ

月ぬ 美しゃ 十日三日 La hermosura de la luna, diez días y otros tres
女童 美しゃ 十七つ  La hermosura de la moza, diecisiete
ほーいー   ちょーがー








沖縄という魔法が解けてゆく
幼き心に焼きついているはずの
香りも風景も言葉も音楽も
全てはぼんやりと薄らいでゆく


沖縄という記憶が遠のいてゆく
ただそこに居たいだけなのに
ぽつりと取り残されて潮風さえも
もう包み込んではくれない


沖縄という魔法
魔法


このまま
とけて
しまう