La Palma島の山火事

カナリア諸島ラ・パルマ島の山火事。
まだ完全には消火されていないらしい。ドイツ人の男性が使用済みのトイレットペーパーを燃やして処理しようとしたらそこから火が燃え広がり、島の6パーセントを上回る山岳地域が火の車に・・・。自然保護官の男性が死亡したことで過失致死罪に問われているとか。スペインでは当人の逮捕時の映像が放映され、そこまでするかなと少し気の毒になってしまったけれど、確信犯で火事をおこす事件も多々ある中で、本当に間違えたのか放火だったのか、どうなんだろう。

カナリア諸島の夏はサハラ砂漠から乾燥した風(カリマ)ですごく乾燥しているらしく、島だからといって湿度が高いわけじゃないということに気づかされた。それから、火事の火元調査が行われる際に、ガソリンの残痕とかチェンソーで伐採された木の断片などから放火かどうかを判断するらしい。焼け焦げて何も残っていないわけじゃなくて、ちゃんと調査の手がかりが焼け野が原にも残っているんだね。

それにしてもこのドイツ人のお兄さん、自国紙でも「ドイツ人の大馬鹿野郎が犯人」と報道されたとか。「悪気は無かった」なんて言えない事態を引き起こしてしまった後で、自首。放火した山火事をバックに笑顔で記念写真を撮る様な浅はかな人間もいることを考えると、自首したってことは相当な勇気が要ったと思うんだ。ってことはやっぱり放火魔ではないと思いたい…。とはいえ結果的に深刻な被害を起こしたんだからそれに対する罪を購わなきゃいけない…。

当の山岳地帯に生えている松の種類はとても頑丈らしく、表皮の部分だけが焼けたり、焼け跡に既に新芽が出ているということも珍しくないらしい。松の生命力に驚きだ。