2010-05-24から1日間の記事一覧

ゲバラ日記

大まかにではあるが、最後までざっと目を通した。日記であるから、当時の時代背景、ラテンアメリカの情勢を理解してからの方が分かりやすいだろう。しかし、彼の日記は実に簡潔であり、観察力に長けた人物であることがよく伝わってくる。「何も無い一日」と…

矢田津世子『家庭教師』ゆまに書房

昭和15年1月22日印刷、26日発行。 梶刈弥生が許婚の宮本驚三との待ち合わせに急いでいく場面から始まる。弥生は中津川家にて末娘絢子の家庭教師として働く。勉強を見る傍ら、亡き母を想い一人こもりがちの邦彦の心を開き、次第に二人は惹かれ合う。驚三は二…

雨とアイスコーヒーと女のBGM

「いらっしゃいませ」窓ガラスからテーブル一つ分だけ離れた席に腰を掛けると、肩からだらりとぶら下げていたバッグを膝の上に乗せ、両手を固く握り締めている。メニューを持ってテーブルに近づくと、彼女はうつむき加減のまま怯えたように「アイスコーヒー…

『花』を聞いて感じること。

川は流れて どこどこ行くの 人も流れて どこどこ行くの そんな流れが つく頃には 花として 花として 咲かせてあげたい 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 涙流れて どこどこ行くの 愛も流れて どこどこ行くの そんな流れを この胸…